岡本梅林公園の梅

岡本梅林はその昔「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」と唄われていたという。
それを知ると一度は訪れてみたいものである。

カーナビを頼りに車を進めた。狭い。道が狭い。
行き交う車に気を遣い。近隣の住民に迷惑にならぬよう神経を使いながら
近くまでやっとたどり着いた。
が、駐車場は無い。有料パーキングなんてものもない。
困った。仕方がないので私だけ車を降り、家族は車で近くの広い道路まで待避させ
少ししたら携帯で連絡をする事にした。

山の手の住宅街にある小さな公園だ。
入口に扉が設けられ開けたら必ず閉めるようにとある。
恐る恐る門を開けて中に入った。
いかにも山手の高級住宅地の公園という雰囲気だ。
3月の中旬だというのに梅の花はほとんどが散ってきている。
残念ながら今年は花期が早い。それでも一部、満開の梅もあった。
梅の木は130本ほどとあるがこの小さい公園でそんなにもあるようには見えない。
すでに散ってしまった木が多いせいもあるからだろうか。

しかし雰囲気はバツグンだ。
神戸の街並みをバックに咲いている梅の花は生き生きして見える。
少しモヤで見えないが空気の澄んだ日には淡路島も見えるのだろう。

僅かな時間だが神戸の山手の高尚な雰囲気を感じることができた。
こんな素晴らしい景色と公園で咲く梅も、周辺の人たちも何と幸せな事だろうか。
夕闇せまる中、私はカラスのようにねぐらに帰るのであった。
おすすめ度 ★★
(2.1)
雰囲気はダントツでも観光客が来るべきところではない
静かな住宅街、小さな公園、周辺の住民に迷惑をかけるのは必至だろう。

神戸山手にある岡本梅林公園、花期も終盤の梅の景色です



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