湖東三山・百済寺の紅葉

百済寺は湖東三山の一つで金剛輪寺、西明寺と合わせて日本の紅葉100選に選ばれている。
百済寺は赤門といわれる山門から本堂まで一直線に長い参道が続き、両側を大杉と紅葉がつつむ。

駐車場は山門よりかなり上にあり、山門の近くは人通りはほとんど無い。
百済寺本坊下の駐車場に車を停めすぐ側から参道に入った。
が、すぐその上は保護の為通行禁止となっている。
表門までの通行止め区間は歴史の重みを感じる苔むした石段と石垣、そして美しい紅葉のトンネルだ。
やや残念ながらこの時の紅葉はまだまだ緑が多かったが、
それでもすごい雰囲気のある場所であり、百済寺の紅葉 最大の見どころだろう。

受付で料金を払い百済寺本坊の横から庭園へと入った。
そこでは予想もしなかった光景に目を奪われる。
大きな池に立派な錦鯉を泳がせ、巨岩を配し、周囲を伽藍が囲む、
そして隅々に植えられた紅葉がその身を池に映す。
池泉廻遊式ではあるが今まで見たこともない豪勢な雰囲気である。

百済寺は隅から隅まで整備されているようだ。
庭園の上の方も見事だ。眺望も良い。そして紅葉も大変美しい。
この本坊庭園は別名「天下遠望の名園」といわれているそうだ。

百済寺本坊の表門から本来の参道の方に戻り、緩やかな石段の参道を上の方へと進む。
参道の両側は大きな杉が林立し所々のには間にモミジが植えられているが
日当たりが悪いためかまだまだ濃い緑が多い。

しばらく進むと急な石段がありそれを上って仁王門にたどりついた。
仁王門には人の背丈よりはるかに高いわらぞうりが掲げられており私たちの度肝を抜く。
百済寺は奥が深い、仁王門からさらに石段を上がる。そしてやっと本堂のある広場に出た。

百済寺の本堂はそれほど大きくはないが均整のとれた美しい建物だ。
側には鐘楼も立っており観光客が時おり鐘をついている。
残念ながらこの広場に目立った紅葉は見当たらない。
というよりは、この時まだまだ紅葉していなかった、といった方が正しいだろう。
またいつかゆっくり訪れたい。そんな百済寺の紅葉だった。
おすすめ度
(4.0)
表門側の苔むした参道は最大の紅葉の見どころでしょう。
そして「天下遠望の名園」は一見の価値があります。
急な石段は大変という方はなだらかな脇参道も用意されています。

湖東三山の一つ百済寺の紅葉をご案内しましょう


この先が百済寺だ

 ひっそりとした赤門(山門)

駐車場近くには売店もある

石段を上がって受付へ

本坊の横を通り庭園へ

 庭園が見えてきた

豪華な池泉式回遊庭園だ

上は遠望台になっている

遊歩道も整備、紅葉が美しい

 天下遠望の名園と称される

本坊等の伽藍と池を望む

表参道に戻り石段を上がる

仁王門が見えてきた

 仁王門

ど胆を抜く大ワラジ

大杉の参道の上に本堂が

重要文化財の本堂

本堂側の鐘は昭和の名鐘

苔むした参道は一部通行止

 展示の写真、運がよければ

百済寺の紅葉をご覧ください