乙訓寺のぼたん

乙訓寺は長岡京市の街中にあり地元では牡丹寺として知られている。

朝から雨模様の中を車を走らせた。駐車場がどこにあるのか分からず周辺をぐるぐる回った。
表示の看板が出されているのに気が付かなかったのだ。
入口を入ると左右にあでやかな牡丹のお迎えである。
まるで大きな観光旅館にでも入るかのような雰囲気である。

丁寧にボタンを守るようにすだれ等で囲っている。
奥に進むと右手に樹の太いモチノキが・・・。
樹齢500年、長岡京市の天然記念物に指定されているという。
その周囲にも赤、黄色、ピンク、白などあでやかな牡丹が咲いている。
そして番傘が丁寧にさしかけられている。
牡丹の花は雨に大変弱い。そのため番傘が差しかけられているだ。
傘の行列を見に来たような感じがしないでもない。
牡丹寺ではよくある独特の風景だ。
白い番傘と牡丹の花が調和して何とも言えない心にしみる風情である。
なぜ番傘が良く似合うのだろう?これがこうもり傘だと滑稽だろうな?

しかし場所によっては屋根もなく傘も差しかけられておらず、
雨に打たれるままに美しい花弁が下を向き泣いているのだ。
境内には200種2,000株の牡丹が植えられ一株一株、すべてに番傘や屋根をかける事は不可能だ。
この時ばかりは天に拝むような気持だった。
もういい加減雨を止めてくれ、ボタンの花を助けてやってくれ・・・。

牡丹の花は雨に打たれて首をたれて・・・ゴメンナサイ・・・と。
でも一生懸命咲いてくれたんだよね。
ありがとう、君たちに逢えたことを感謝するよ。
これに懲りずにまた来年も立派に咲いてほしいな。

おすすめ度
(3.0)
境内の中をうまく活用してボタンを植え上品さと美しさを醸し出しているお寺です。
近くの方ならずともぜひ一度ご覧ください。

牡丹咲く乙訓寺へようこそ


乙訓寺の山門を入る

左右に美しい牡丹が並ぶ

通路を奥に進む

牡丹を雨から守る白い番傘

本堂周辺に咲く牡丹

お寺の伽藍に良く似合う

鐘突き堂と牡丹

傘の無い牡丹の方が多い

美しい牡丹の花も

雨に打たれてぐったり

向うはモチノキ

元気な牡丹もある

白い牡丹

黄色のボタン

ピンクのボタンも

みんな美しい

雨にけぶる乙訓寺の境内に咲く牡丹です